色は難しい
前にブログでも紹介した、ちょっと有名なハンバーガー屋さん。そのお店の工事も、後半戦に突入といったところです。内部の床は、ずいぶん前に張られていましたが、内部の天井や壁の板が着々と張られていき、雰囲気が少しずつ感じられるようになってきました。床材は、大津の森の木を採用。きれいな桧。土足使用のお店なのですが、あまりにもきれいな桧なので、最初に土足で踏むのは誰?とオーナーさんも含めて、みんなでけん制しあってます(笑)かなり勇気がいるかも。でもオーナーさんの想いは、かなり昔のアメリカン調。(この想いの実現がかなり難しい)風化した味わいがお好みなので、お客さんで遠慮なく風化させてもらいたいと思います。住宅を設計しているときは、住まいがあまり自己主張しないように・・・・でもなんだか気持がいいなと感じていただけるようにと考えて仕事をしています。でもお店となるとちょっと違ってきます。オーナーさんの想い、こだわりがお店の顔となり、お客さんも寄ってきてくださいます。その想いが強いほど、心に伝わる。。。。。。それを実現するために、住まいとは違った協力をしていかなければなりません。 以前にもお話したように隣に建っている住まいの外壁は、将来お店をすることを前提に住宅では使わないような色、オーナーさんのこだわりの色を採用しました。それも10年ほど経つと、やはり色も変わってきます。色の劣化、汚れ・・・・・。本来なら今回全面塗り替えをすればよいのかもしれませんが、予算の都合上と当初の塗装がよかったので、今すぐに塗り替えをしなければならないほどの状況ではありません。それで、今回の工事部分の色は・・・・・。住まいの部分の今の色と合わせておこうと、調合を塗装屋さんにお願いすることになりました。さすが塗装屋さん!色の劣化や汚れなども含めて調合してくださり、ほとんど同じ色!外壁の素材が違うので、見え方はちょっと差があるように見えますが、私は見たとたん、さすが!って思いました。(写真ではわかりにくいですが、左が住まい、右の木に少し隠れているのがお店)しかし!オーナーさんの言葉は、ちょっとイメージが違う・・・・・。同じ色にしてほしいとは言ったし、そうしてもらったのはわかるけど・・・・。思ってた感じとはちょっと違って見えるんや・・・・・ごめんなあ。もっと鮮やかな色にならへんかなあ。元の建物と違ってもいいし、何年か経って、風化していって似たような色になっていくようにしてもらえへんやろか。。。。やっぱりお店の顔やし、最初のイメージを大切にしたいし。ということで、再度塗装に挑戦。施工業者さんもオーナーさんのこだわり、想いに好意的にお付き合いしてくださることになりました。(感謝、感謝です)今度は、やり直しできないので、私たち、施工業者さん、オーナーさんであーだ、こーだ。微妙な色使いは難しいです。いろいろ、いろいろ検討して、オーナーさんの納得のいく色を決めました。その外観が、そろそろお目見えします。外も中もオーナーさんのこだわりがいっぱい。でもオーナーさんのこだわりを100%実現できるとは限りません。できること、できないこといろいろあります。そこのところは、プロとしてしっかり説明、アドバイスして理解してもらいます。納得のいくお店づくりに、せいいっぱい力を貸す。それが私たちの仕事です。少なくとも私たちは、自分たちの想いを強制するような仕事はしてないつもりです。さて、どんなお店になるのでしょうか。お客さんがどんな顔をして見てくださるのか。楽しみです。人気blogランキング参加中。クリックお願いします! ↑ の部分をポチッと押していただくだけでOKです。