会計検査
会計検査院が公表した決算検査報告が新聞に掲載されていました。滋賀県関係では、土砂崩れの復旧工事の橋の補強工事で、強度計算を誤ったことによるものや、河川改修において経費削減のために使った古いブロックなどを利用したことによる河床が沈下したことなどがあげられ、総額は4000万円を超えたようです。上記以外にも、高齢者向け住宅整備で定められた常駐スタッフが配置できていなかったため、目的不達成とされたり、トイレの改修工事で必要のない壁を撤去したという判断がされたような部分があったようです。無駄な支出を抑えるために会計検査を行うというのは必要なことだと思いますが、地方公共団体の失敗による無駄よりも、天下り団体の必要かどうか疑わしい事業への補助金の方がもっと無駄ではないかと思います。私たちもときどきお役所発注の仕事をやることがありますが、会計検査が入るとなるとお役所は大騒ぎです。昔の資料を引っ張り出し、質問されたときにちゃんと答えられるかなど予行演習や資料の再調査など、無駄な時間がたっぷり使われます。毎年同じパターンですから、地方公共団体も仕方がないとあきらめているのかも知れませんが、そういうことを前提とした行政の仕組みこそ無駄が多いのではないでしょうか。いつも言われているように、補助金を減らして、地方に財源を移譲すれば簡単に解決することです。行政の無駄遣いは、会計検査院がするのではなく、地域に住んでいる住民が行うべきものだと思います。国が行う検査は、国の官僚の思いが乗っています。本当に無駄なものに切り込むことなく、地方の失敗を細かく指摘するその手法こそもっとも無駄なものではないでしょうか。人気blogランキング参加中。クリックお願いします! ↑ の部分をポチッと押していただくだけでOKです。