人工乾燥庫
毎日寒い日が続いていますが、雪などの寒さは峠を越した感じです。
三和総合設計も滋賀と富山の気候の違いをいつも感じながら仕事をしています。
滋賀の大津はどちらかというと太平洋側の気候で、冬季は晴れが割りと続き乾燥した気候ですが、京都を代表するように近畿の中部地方の冷え込みは割ときついものがあります。そのため、事務所ではエアコンが欠かせないのですが、このエアコンを使って最近おもしろいことができるようになりました。
ご存知の方も多いと思いますが、石油やガスを熱源とする暖房器具はかなりの水分を発生します。そのため、壁やサッシに結露が発生することもありますが、エアコンはヒートポンプ方式なので、水分が発生しないと言うよりも、どちらかといえば乾燥しすぎぐらいになります。
これを利用して、事務所の本棚の上部に未乾燥の欅材などを置くようにしました。するとみるみるうちに水分が抜けて、10%をきるぐらいまで乾燥することができます。欅材を10%以下に乾燥させるのは自然の状態では難しいものがあります。家具に使うことを考えるとこれぐらい乾燥させるのが良いのですが、なかなか乾燥した製品が手に入りません。流通している木材を、電気式で乾燥させることは経費がかかるのですが、エアコンされた部屋に木材を持ち込んで、知らないうちに乾燥させるのはうまい方法かなと思っています。
もちろん、荒材を持ち込むわけですから、木屑や埃も持ち込むことになります。嫁さんに少し白い目で見られますが、この乾燥状況はすばらしいので、無視しています。
本棚の上に置くわけですからあまり大きな材料は持ち込めません。地震の揺れにより木材が頭をめがけて飛んでくるのも少し心配ですが・・・・・・