テープカッターの発注を80個受けました
いつも造っている杉や桧のテープカッターがおもしろいといって、知り合いの方が新しく作られる会社の設立記念品にしたいと80個注文していただきました。
いいものだといっていただくのはうれしいのですが、80個ともなると大変です。未だ少し期間はあるのですが、土日を徹して娘と一緒にテープカッター作りを始めました。
以前にも紹介しましたが今回は少し造り方を詳しく書いてみます。
まず写真のような杉材でのパーツを造ります。
ここまで、手押しカンナ、自動カンナ、バンドソー、ボール盤、スピンドルサンダーなどを使います。
中に入れる部品の製作がわりと細かく大変です。
パーツができたら、接着剤をつけ、クランプで締め付けます。
このクランプというものがなかなか便利ですが値段が高いものが多いのです。
一度にたくさんつくるとなると多くのクランプが必要です。
以前100円ショップで売っているのを見つけ、大量に買ってきました。
ものはやはり良くないのですが、数がたくさんいるときは100均さまさまといったところです。
接着剤が固まってから、細部の仕上げを行ないます。
右の写真が使う部品です。
テープカッターの刃以外のものはすべて住まいづくりの端材というところがこの製品の自慢です。
広葉樹の欅や楢などを使うと重さもあるので、錘を使わなくても良いのですが、杉や桧は比重が軽いので、柱の固定などに使う旗金物を2枚入れています。
裏面に金物が見えるので、底にシート防水の端材を滑り止め兼用で貼り付けます。
高い素材を使ったほうが手間がかからないのですが、住まいづくりも同じように杉材を使うと素材は安いが手間はかかるし、腕が必要です。同じようなものかなと思ったりします。
右写真が完成品です。
テープカッターの刃の取り付け部分の細工やテープカッターの回転の芯になる部分の加工など他にも厄介なところもありますが、完成してみるとうれしいものです。
杉ですから、傷がいきやすいのですが、その傷は住まいと同じく必ず味になってくれると思っています。