カフェテリア 結
ちょっと前になりますが、大津市にある成安造形大学で滋賀県が次年度より導入しようとしている森林に関する環境税の意見交換会がありました。会場に使われたのは、大学内のカフェテラス。今回のテーマにはぴったりな会場でした。学生自らが地域産の間伐材を利用して建設(もちろん、大学の先生や地域ビルダーの手助けもあってできたものですが)したものです。内部の間仕切りにはストローベイル(藁をブロック状にして積み上げ、その上に土を塗ってつくる)壁が利用されています。
写真はトイレのペーパー置き場です。ちょうどガラスで囲んであるので、土壁の中の藁が見えています。この壁も独特の素朴な雰囲気をかもしだしています。そんな中での意見交換会。県民税として、一人当たり800円の負担をし、「環境を重視した森林づくり」と「県民協働による森林づくり」のための事業にあてるという説明があり、参加者からいろいろな意見がありました。考え方そのものに反対する人はいませんでしたが、行政の今までの動きや施策についてかなりの注文がありました。たくさんの人が森林に対して高い関心をもっていることは良いのですが、少し後ろ向きな意見が多いのにはちょっと閉口しました。確かに世の中は不祥事だらけで、私たちの大事な税金がどこに流れているのかわからない状態ですが、これは何も行政だけの責任でもなく、それを無関心に放置してきた私たち個人個人の責任でもあるのです。それだけにこれからは、もっともっと関心を持ち、自分たちが積極的に動いて正しく使っていけば良いのではないでしょうか。自らが積極的に正しく動いていくことこそ、大切なお金が本当に必要な形に使われていく近道ではないかと思います。積極的に正しく動くというのは、一見簡単そうでとても難しいもので、苦しいものでもあります。今の世の中、消極的に大きな流れに身をまかすことが、自分の身を守るには、安全でしあわせなような錯覚をおこしている人がほとんどなのですから。でも、なんやかんや言っていても最後には、「みんなもっと前向きに頑張っていこうじゃないか」ということで、意見交換会が終え、この会に参加していた方々は、少なくとも前者を目指しておられる方々がほとんどだと感じられました。これが無駄にならないように私も頑張って協力していこうと思います。
余談ですが、カフェテリア「結 紀伊国屋」のシフォンケーキもコーヒーもおいしかったあ・・・。環境税よりケーキに魅かれて???参加かも。いやいやそんなことは・・・・。みなさんも一度行ってみられてはどうでしょうか。(紀伊国屋はあのブルーベリーで有名な伊香立のあの紀伊国屋さんです)