備長炭
中国が、国内の森林保護のために備長炭の輸出を止めるという記事を見ました。びっくりしたのは、国内の木炭の消費量の約7割が中国から輸入しており、中でも備長炭は9割が中国産とか。価格が国内産の半値以下だからということで、記事は、それを使って焼いている焼き鳥やうなぎへの影響も心配されていました。これからどう対応していくのかというと、オガクズを圧縮して焼いたオガ炭の利用を促進したり、国内の生産量を上げるようにしていこうとするみたいで、自給していこうとする傾向はいいじゃないかと思っていたら、一部の大手商社はすでに、マレーシアやインドネシアに炭窯をつくりマングローブを原料にした木炭生産に移行しているみたいなのです。唖然としてしまいました。中国がだめになったらマレーシアやインドネシア、これがだめになったら次は・・・・。とても恐ろしいことです。いつまでこんなことをしているんだろうと思います。確かに焼き鳥やうなぎが炭で焼かれた方がおいしいし、それを少しでも安く提供してくれることは、消費者にとってはうれしいことなのかもしれないけど、食べ物が豊富にある国の人たちの一時の食の喜びのために、他国の自然破壊をし、二次的に自国の自然も破壊していることが、本当に人としてやるべきことなんだろうかと思います。安ければいい、おいしければいい、自分だけがよければいい、なんていうことだけですまされない問題だと思います。多くの人が、食べ物に限らず、まわりにある多くの物が、いろんな問題を含みながら存在していることに気づきながら知らんぷりしているように思います。(わたしも知らんぷりしていることがたくさんあります・・・反省・・・)このまま、知らんぷりのしっぺ返しが自分のすぐそばまで忍び寄っていることにも知らんぷりしながら生活していていいのかなあ。みなさん、もっと悩みましょう!考えましょう!