セールスについて2
では、どうしてこのようなことが起こるのか。我家を例にとって考えてみました。我家は17年前に建てられた建売住宅です。ということは、家が建っていく過程を見ていないし、設計者や施工者とも顔を合わせていません。そうすると、家に対しても安全であるかどうかはとても不安なものになります。きっちり設計され、施工されたものであるかもしれないし、そうではないかもしれないし。そして、いざ、自分の家が安全かどうか考えた時には自信がもてず、もしかすると、意味のない補強をされてしまうかもしれないのです。例外もありますが、他の建売住宅も我家と同様だと思います。また、大手ハウスメーカーでも同じようなことではないでしょうか。顔を合わすのはせいぜい営業さんぐらいで実際に設計者や施工者と顔をあわせて話をするということはあまり無いのではないでしょうか?家をつくるときには設計者や施工者との顔の見える関係が大切だということがここでも言えるのではないのでしょうか。そうすれば、信頼関係があり、セールスの人が来ても「うちは大丈夫です。」と自身をもって言えますし、不安なことがあれば、設計者や施工者にすぐに相談もできるのです。中古住宅に住む場合も同じで、あそこの設計事務所が設計し、あそこの工務店が施工した家なら安心だと思えるのです。やはり、地域に根ざした設計事務所や工務店というのは大切だなぁ、と思うような出来事でした。