ちょっとリッチなお風呂

三和総合設計

2006年01月13日 16:51

今回はお風呂のはなし。
我が家のお風呂は、2階にあるのでユニットバスを採用しています。




私たち家族にとってお風呂は、くつろぎの場でもなく機能さえ果たしてくれたらいいという考え方。もちろんここに不必要なお金を使いたくはない。
なので、今時には珍しく、なんの愛想もないというか、装飾は一切ないタイプのお風呂です。洗い場と浴槽があるだけです。




そんな浴室ですが、ひとつだけ贅沢?をしています。
人によってはそうでないかもしれませんが・・・・・。



風呂蓋が槙(まき)の板なのです。

槙は浴槽にも使われるもので水に強い。我が家の洗面所やおトイレの腰板にも使っています。大工さんに頼んでその残りを少し風呂蓋に使わさせていただきました。
はじめは、反るかもしれないので、厚みはどうしようとか裏桟をいれないととか形について相談がありましたが、考えれば考えるほど重くなりそうなので、「反ったら反ったときのこと。私が責任取るから」ということで(自分の家なんで責任も何もないのだけど)、板のまま浴槽の寸法に合わせて6枚ほどに加工してもらいました。

槙はオレンジような柑橘系の香りがします。
狙い通りお風呂に入るとオレンジの匂い・・・・・。
しかし!それは最初だけ、悲しいかな今の私たちは感じることができません。
木の家に住んでいると自分の家の木の香りが感じられなくなるんです
今でも家に訪れる人はみんな木の香りがするっておっしゃいます。お風呂も時々お見せするとオレンジの香りがするみたいです。

でも、殺風景なお風呂にこの槙の蓋があるだけで、なんかホッとします。
直接的には感じられなくなっていても、槙の香りがリラックスさせてくれているのかもしれません。
かなり反るだろうなと覚悟していましたが、私のずぼらメンテナンスがいいのか、槙の性格の良さか3年経っても、この通り。ほとんど反りもせず、ちょっと黒ずみはあるけどきれいです。十分に役割を果たしてくれています。 

木の浴槽までは無理!っていう人も、自分のできる範囲でのこんな木の利用の仕方はいかがですか?意外にリッチな気分になれるかも?