かゆいところに手が届く?

三和総合設計

2006年01月15日 11:26

先日、ある設備機器メーカーから新製品のお知らせが届いた。
それを見ながら、「へーこんなんになるん?」「あっこんなのが出たんや!」
と感心しながら眺める。

それにしても1年いや半年いやもっと短いかも?と思うようなサイクルで新製品は登場してくる。
1年前に使った便器がもう古い型となり、新たな機能がついたり、形が違っていたり。
住まいが完成するたびに、設備屋さんの機器説明が違っている。




確かに大幅なモデルチェンジではなく、かゆいところに手が届くといった変身ぶり。
たとえば、
―便器の内側の形状がふちなしになり、水を流すとこんな風に水がうずまいて流れるので、汚れにくく水垢のあともつきません。― と言われると、
日頃、なかなかとれない便器の内側や水垢の汚れに悪戦苦闘しながら掃除をしている主婦や便所掃除を課せられる?いやそれぐらいはやるよという良心的なご主人たちにとっては、もちろん「へえーいいやん!」ということになり、迷わず採用となる。

先月、お客さんとショールームを訪れたときにも、
「この2月からこのタイプの便器は後ろ側のボルトの部分が隠れてはかま状のカバーがつくのでお掃除しやすくなるんですよ」とショールームのお姉さん(なぜかサンタのコスチューム)
思わず、「そう、そう、あそこ掃除しにくいんですよねえ」ってつぶやいてしまった私。

しまった!相手の思う壺。と、言ってしまってからちょっと後悔。

すかさず、サンタのお姉さんは、
「今まではこの部分にほこりや汚れがたまりやすかったでしょ?」
私はしかたなくコクッと静かにうなずくしかない・・・

ここぞとばかりにサンタのお姉さんはニコニコして
「困っておられること、それを解消したんですよ!」

「値段も変わりませんから・・・」と言われ、
そうなら、まっ、いいかってほとんどの人は思うんでしょうが・・・。
よくよく考えてみたら、やっぱりおかしい。

今までのより余分なものがついてるんだから、高くなっておかしくない。
カタログだってつくりなおさなきゃならないし、売るためのモデルチェンジなんだから宣伝もしなくちゃいけない。その費用はどこから???
それにあのサンタのコスチュームはいくら?(あっ関係ない?)
いくら企業努力でと言われても・・・・なにか釈然としない。
今までの値段さえ、あやしいと思ってしまうのは・・・私だけ?

かゆいところに手が届くような変身は、
本当にお客さんが困ってることへの対応なのかしらん?
私ってほんとうに困ってたのかしらん?

かゆいところに手が届いている商品を見つけたり手に入れる満足感は確かにあるのだけど・・・だまされたくなくても乗せられてしまう仕組みになにか釈然としない。
30円安い卵を買いにガソリン使って遠いスーパーに買いに行くような感じ?

日々の報われない家事に没頭していると、ついつい見失いがちになりますが、
冷静に・・・冷静に・・・考えましょうね、主婦のみなさん!って私もだけど

本当に必要なこと、大事なことを見失わないように・・・。