昨日の見方は今日の敵?(ライブドアショック)
ライブドアショックで売り注文が殺到し、東証の取引が全面停止になったようである。
日本のいろいろなシステムは想定外に弱く、少し通常と違うことが起こるとすくに問題が発生する脆弱な仕組みが非常に多い。
私たちが関係する建築関係の法律も同じで、何か問題が起こると法律改正や新しい法律の制定が行なわれますが、さまざまな事象についての検証がなされていないため、問題になった内容については解決できるが、その他関係ないところでさまざまな矛盾が発生し、問題のまったくない建物が規制の対象になったりして困ったりすることがほとんどです。
それはそうとこの問題で、日本の資本主義社会というのは冷たいものだなと感じています。
経団連はホリエモンの入会を満場一致で認めたにもかかわらず、もう入会を認めたのはまちがいだったという発言、東証についても上場の廃止を早くも匂わせている。
あきれてしまうのは、自民党の武部幹事長。
ホリエモンを公認したことはありませんの発言。昨日までの味方の亀井静香を追いやるためにあんなに応援していたではないですか。ビデオなどにもばっちり残っていますよね。その時味方につけたホリエモンをもう敵に(敵にしているのではなく捨てているだけか)。
日本人ってもっと人情のある国民だったように思いますが。でも、人情があるなら最初からホリエモンと付き合わないかもしれませんけれど。
最近では、コンビニがすでにあるところでも近隣にバンバンできてしまいますね。しかも同じフランチャイズでもオーナーが違えばすぐ近くにできます。
100円均一の店も車で2、3分のところに同じ業者のものができました。てっきり前からあるお店の移転かと思いましたが、両者とも営業しているのには少し驚きました。
こういったやり方は、日本ではもう当たり前と言わなければならないのでしょうか。
経済的な成功を収めるためには、昨日の味方は今日の敵。廻りの人間も自分の協力者でない限りすべて敵。
そこまで、徹底して、最後に得るものは何なんでしょう。お金と成功者という評価でしょうか。
私は、社会からの評価は社会のあるべき姿に対して貢献したものが与えられるものであって、決して経済的な成功や企業規模の拡大などではないのだと思います。
今回のライブドア事件でそれは証明されているのですが、ライブドアを応援してきた人(株を買ってきた人)はそのあたりの考え方を見直したわけではなく、どこに乗り換えようかとしているだけなのでしょうね。