まっくろくろすけ
今回伐採した山は、実家の父がいずれは木材として使うつもりで普段の生活の合間に手入れをしていた山で、ある程度の大きさに育つまでは毎年、山に足を運んでくれていたようです。
とは言うものの、やっぱり林業家の方が育てられるような整った山ではなく、ごらんの通り枝ぶりもかなり立派で、伐採業者の方は枝を落とすのに苦労されていました。
また、山の中央に沢があり湿り気の多い場所で、以前に湿り気の多い場所で育った杉は赤味の部分が黒い色をしてると聞いた事があったので、節の多さと黒味の強い材をある程度は覚悟していました。
ところが、いざ製材をしてみると思った以上にきれいな材が多いではありませんか!
でもやっぱり黒い材が出てきました。しかも、真っ黒!!ここまで脂ののった(!?)杉を見たのは初めて。
『うわぁ〜。まっくろくろすけぇーーー!!』
と思わず叫んでしまいました。
結局、まっくろくろすけの梁は化粧では見えてこない部分に使われたので見ることはできないのですが、上の厚板は階段の段板に使われました。写真で見るとかなり黒く見えますが、実際はもっと色がなじんでいて違和感はないですよ。
大きな節も大活躍。これは寝室の梁を下から見たところなのですが、実はこの梁の下に娘をゴロン寝かすと5分は遊んでくれるのです。
『アーウー。アーウー。キャハハハハ〜〜!!』
最初は何を見て遊んでいるのか分からなかったのですが、目線の先には節が2つ。何かの顔に見えるのか、それとも『まっくろくろすけ』が2匹出てきたのか!?
なにはともあれ、節で遊んでくれるとはありがたい話です。