アレは何?
我が家に見学に来られる方が、いつも不思議な顔をして質問されることがあります。
「あれは何ですか?」
居間の丸太につけられた丸環。
設計屋の家だから、何かとても意味があるんじゃないかという感じで聞かれます。
「あーアレですか?アレはね・・・・」
「洗濯ものを引っ掛けるものですよ」
「へえーそうなんですか・・・・ハハハ」って、ちょっとがっかりしたような、でも親近感を持つような雰囲気の返事。
居間の陽当たりのよい南側の丸太に丸環をつけ、冬場乾ききらない洗濯物を引っ掛けます。晴れていても寒―い日、
雲が空いっぱいのとき、留守のときなんかにも利用します。
リビングに洗濯物なんてとおっしゃる方は多いと思います。特に男性
でもね、やっぱり冬場の南のサンルームのような陽当たりのよさや絶対に暖房する部屋のあったかさは、主婦としてはほっとけないんです。人間だけがあったまるなんて、もったいない。
あっそうそう、梅雨時
も便利です。木のおかげで湿気を吸い取ってくれるので、乾ききらないジメッとした洗濯物も一晩でカラッします。
意外とジメジメした外に干すより乾きが早かったりもしますよ。
これは、木の家ならではのメリットかな。
予算も余裕があって、広い敷地なら物干し専用の部屋があってもいいんでしょうけど、そうもいかない。狭くて、陽当たりの悪い浴室や洗面所に干したって乾かないし、使うときには
いちいちどけなくちゃ、それこそ、うっとおしくてお風呂にも入れない。
やっぱり、広くて、暖かいリビングが最適。
我が家の干し場は、ちょっと高い位置で、みんなの通り道になってない場所なんで、あまり邪魔にはなりませし、みんなの視線からもはずれます。
まあ、パンツ見ながらくつろぐのは絶対いや!もっとおしゃれに住みたい!っていう人には無理だけどね。
おむつを干すような時代は、とっくに過ぎたけど、私にとってはこれが便利だし・・・。
これが、我が家なりの生活の工夫なんですって、堂々と話します
なんたって、庶民派設計士ですから