タミフルの化学合成

三和総合設計

2006年02月26日 06:56

抗インフルエンザウィルス薬「タミフル」を化学合成する方法が開発されたようである。

現在、タミフルはトウキシミという木の実で中華料理に使われる「八角」の成分「シキミ酸」を原料に十回もの化学反応を経て生産されているらしいが、今回は石油から「シキミ酸」を経由せずに作ることができるそうです。
植物原料は気候によって収穫量が左右されやすいため大量備蓄が必要ですが、化学合成による生産が可能になれば、安定供給につながるということだそうです。

これって、喜んだらいいことなのですよね?

今まで、私たちが関係する住まいの世界で、新しく開発された「似て非なるもの」は年数を経ることにより、化けの皮がはがされてきました。最初は、便利で画期的なものだと言われたものも、特に化学物質を使った製品は、販売禁止や制限に至っているものも少なくありません。

今回の、開発では、「似て非なるもの」ではなく、タミフルとまったく同じものが合成されるのかなあ?
タミフル自体も副作用が心配されていますが、少なくとも、新たな製品が新たな問題を引き起こすことだけは避けて欲しいものです。