木の伐採現場

三和総合設計

2006年03月02日 05:54

久しぶりの富山事務所だよりです。
今回は木の伐採について思った事を書いてみようと思います。


伐採したのは良いものの、木をどのようにして出すか・・・。山の形状と林道との位置関係で、これが大きな問題だったりする事があります。
 今回もその例外ではありませんでした。山の形状は扇を広げて中央を谷にして折ったような形で、伐採した木はすべて扇の元の部分に集めなくてはいけませんでした。その扇の元の部分がすぐに林道につながっていれば言うことの無い場所だったのですが、林道までの約50mほどは道の勾配が急でユニックが入ることができず、結局は足場の悪い中、写真のように150本近くの木をユンボで引っ張っていくという、気の遠くなるような作業をすることになってしまいました。


本来、木を伐採する時は木へのダメージを少しでも減らす為、山側に木を倒したり斜面に対して直角に倒すのが理想です。ですが、山の形状や手持ちの重機の問題から、今回は谷側に倒さざる得ませんでした。
 ところが・・・。前にも書きましたが、この山の木は枝ぶりがとても立派(!?)だったので、その落とした枝が大きなクッションとなって、倒れる木への衝撃を和らげてくることとなったのです。

木が倒れるときは、バキバキバキッ!!ドッドォォーーーン!!!と、地響きがするくらいの大きな音をたてて倒れます。自分が今まで生きてきた倍以上の年月をかけて育ってきた木々が、その場所から離れていく大きな節目の時。伐採の現場に立ち会うと、とても気の引き締まる思いがします。
 普段パソコンに向かって仕事をしていると、ついつい忘れてしまうんですけどね・・・。でも、こうやって、たまに思い出すのはとても大切な事のように思います。