全国高校サッカー優勝「野洲高校」グラウンドに人工芝

三和総合設計

2006年03月16日 06:58

全国高校サッカー優勝「野洲高校」グラウンドを人工芝に県の予算で改修することが県会で可決しました。

この件に関してはさまざまな意見があります。
全国優勝したのだから、ご褒美として当たり前じゃないかという意見。
県立高校百件で10億円もの施設改修の要望出ているのを5億円に圧縮しているなかでの5400万円もの突然の支出決定はバランスを欠くのではないかという意見。

判断が難しいところなのでしょうが、「小泉手法」と同じで、頑張ったものに手厚くという結果となっています。

野洲高校は県立高校で特別に他の学校より優遇されたり、特別な施設がある中で優勝という偉業をなしたわけではありません。
みなさんもご存知のように、個性をのばすという監督の方針の中、生徒の能力を最大限活かした結果であったように思います。

私としては、今回の予算措置は筋の通らないものだと思います。
少々筋が通らなくても結果にあわせて柔軟に考えれば良いのではという意見もありますが、できれば筋が通らないことはやめておいたほうが良いと思います。
結果が良ければいいじゃないかという考え方で物事を進めた場合、結果がうまくいかなかったときの責任を誰も考えないことが多くあります。
いろいろ考えて結果が良くなかったときに、よく考えたから仕方がないじゃないかというのも良くないかも知れませんが、よく考えずに物事を進めて結果が良くなかったときに誰もその責任を取らないことよりはるかにましだと思っています。

特に、公的な考え方で物事を進めるときや公的な資金を使うときはその考え方が大事だと思うのです。考えすぎて物事を進められなくなるのではなく、よく考え、いろいろな状況を考え、責任を感じて物事を進めるという思想が重要だと私は思っています。

今回の人工芝については、あの監督が「私たちの施設としてはありがたいが、今まで自分達の創意工夫でやってきたのだから辞退します」などと言ってくれないかなあと思ったりしています。
そういう中で、県民の寄付活動などが起こり、結果としてご褒美があげられれば一番いいのになあと思ったりします。