朽木に行ってきました

三和総合設計

2006年10月29日 07:10

木考塾の定例会で朽木に行ってきました。
滋賀県で唯一の村だった朽木村。
市町村合併で今は高島市となってしまいました。




今回は、この朽木村の森林組合の市場見学です。
ここは、いろんな木が集まるといった市場ではなく、朽木の木しか集まらない市場です。
朽木は、杉が8割桧が2割といった山だそうです。
県産材利用の意識が高まっている中、間違いなく県産材が手に入るということで最近ちょっと復活してきたようです。
以前はしいたけを作っていたという作業場も機械が入り、製材できる体制を取りつつあるようです。
ちょっと後発でスタートしただけに、周りにはない役割を模索中のようです。

川上も中間にいる私たちも何とか地域材を使って山を守りたいと思っていますが、まだまだ川下の意識は山を守れるほど高まっていません。
木があっても利用してもらえないとどうしようもありません。
確かに地元の木に関心のある方は増えてはいるんですが、まだまだ一部にすぎません。
川下の意識の高い一部の人たちだけに頼るには山は大きすぎます。
もっとみんなが自然に当たり前のように地元の木や山に関心がもてるようにならないものかと思います。
生活に密着した木の文化づくりを誰にでも理解しやすく身近に感じられるように取り組み方を考えて行かなければなりません。
山側も私たちも、もっともっと知恵と努力が必要なようです。



市場見学のあとには、鯖街道を少し散策。
昔の面影が残る道をゆっくり歩きます。
町の中心辺りに来ると見えてくるのは丸八百貨店。
こんな田舎に百貨店?と思う人も多いはず。
ここは、昭和8年に出来た3階建て木造建築だそうです。
落ち着いた街道沿いの中でちょっと異色のモダンな雰囲気を出している建物です。
でも嫌味は全然なく街に自然に溶け込んでいます。
中では特産品販売所や飲食店などがあり、無料休憩所もあります。国の登録文化財に指定され、鯖街道の拠点として親しまれているようです。
ネーミングがユニークですよね。

こんな感じで、勉強会と言いながらも、お天気も良かったので、ゆっくりとした気分で秋の散策も楽しめました。