京都議定書に赤信号
地球温暖化につながる温室効果ガスの排出削減目標を定めた京都議定書の第一約束機関まで残すところ約1年となったそうですが、その目標値である6%の削減値は達成できない状況のようです。
新聞の記事一面を割いて説明がされていました。
京都議定書を批准している先進国からの温室効果ガスの排出は三割程度。削減義務のない途上国からの排出は四割をしめることなども記載してあり、アメリカも現政権では京都議定書に批准する可能性は少ないとされています。
排出削減対策とは別に、CO2を海底下の地層に封じ込める技術の検討が始まったことも書かれています。
そういった中で、記事では当面の問題として原子力発電の安全性を高め石油火力の発電を抑えることが必要だとしています。
それでいいのでしょうか。
電力の使用の削減そのものを考えなければならないのではないでしょうか。
国民に問いかけて欲しいのです。電力の使用を抑える生活を行うか、それとも原子力などの不安な方式に頼ってでも今のような使い方をするのか。
削減目標がはっきりしない中での、原子力発電の推進は間違っていると思います。
CO2の削減が叫ばれている中でも、深夜のテレビ放送は遅くまで流されています。街の自動販売機は買う人がなくても深夜でもついたままです。
生活の見直しや社会のあり方を見直すことで削減は必ずできますし、そういうやり方でないと、将来更なる削減は不可能となります。
最近、バックキャスティングという考え方が提唱されています。
バックキャスティングとは、まず自分たちにとって望ましい「未来」のビジョンを策定し、その目標に向かっていろいろな施策を考えるというやり方です。
滋賀県でも、バックキャスティングの方式で将来のCO2削減目標に向けた社会のあり方が提唱されています。
それを見ると今の生活ととんでもなくかけ離れていることがわかります。
たとえば、確かな数字ではありませんが、家庭への薪ストーブやペレットストーブの普及率が70%以上?などといった数字があったように思います。
このように発電を原子力に頼るかどうかなどといった状況ではないことがわかります。
社会のありようを考えるというやり方を行っていかないと、取り返しのつかない時期に来ているということを私たちは理解しないわけにはいかないのです。
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