年金の分割制度
離婚後に厚生・共済年金を夫婦で分けられる年金分割制度が来年四月から始まるそうです。
専業主婦で家庭を支えていた後、離婚し、年金ももらえなかった人にとってメリットのある制度ですね。
いずれにしても、離婚というのが珍しくない世の中になってきたということですね。
結婚をしない人も多くいて、離婚する人も多い。
そんな中で少子化が叫ばれ、社会の先行きも不安視されています。
離婚後の問題を解決する制度の充実も大切ですが、結婚してずっと幸せに暮らし続けることができる安心の社会づくりが必要ですよね。
年金の分割制度について書かれていた新聞ページの別の部分に、生活保護費の不正受給などについても書かれていました。
生活保護を受けるために、法律上の離婚をし、給食費や保育料、国民年金などの免除を受けながら一方でブランド品や車を買っている人がいるという。
支給されているわずかな年金で生活をしている人よりも生活保護を受けている人のほうが優雅な生活をおこなっているなど。
制度というのはこんなものですね。
昔なら離婚というのは大変なことでした。
どうにもならないケースのみが離婚に至り、そういうことにより起こる問題に対し、社会全体で助けていかなければならなかったのですが、今は離婚というのは普通にある話です。
ですから、制度を利用し、お互いに離婚する理由などないのですが、形式上離婚したことにして、国から保護費を騙し取るようなことが起こってしまいます。
いつも書いていますが、法律や制度はその基準に当てはまっていたら適用せざるを得ません。
そういう制度を悪用するものにとって良い制度なのです。そこには人間の正しい判断基準が入り込む余地がなくなってしまうのです。
お互いに支えあう社会づくりが必要ですが、今は制度を悪用するものがもたれあう社会になってしまっているのかもしれませんね。