伝統構法木造住宅振動台実験
昨日は、来年1月から始まる「伝統構法木造住宅振動台実験」の前打合せのために、兵庫県三木市にあるEディフェンスに行ってきました。
Eディフェンスはご存知の方もあると思いますが、実際の建物を振動台の上に載せてさまざまな地震動を入力させて建物の挙動を実験できる世界最大の施設です。
こんな施設を見ていると、日本の技術力はたいしたものだと思います。
この写真の鉄骨の部分に実大の試験体を載せて地震動を与え、建物の損傷などの観察を行なうわけです。
以前も、京都の町屋やコンクリートの4階建ての建物などさまざまな建物の実験が行なわれてきました。
今回は、以前からの伝統的な木造建築物の実験の追加実験的な内容で、建物の偏芯(耐力壁が偏っていること)や床の剛性などがどのように影響するかが研究の目的のようです。
ですから、今回の実験体は少し普通の家っぽくないのですが、壁配置の変更を何回も行い、どのような挙動をするかを見るやや地味な研究です。
木の家ネットのメンバーでは、徳島県の林業家の和田さんが自然乾燥材の杉を納入されています(研究会にも参加されています)。
滋賀県からは、私のほか、坂元建築工芸、宮内建築、坂田工務店が実験のお手伝いをさせていただく予定です。
1月30日、2月2日は公開実験が予定されています。
誰でも見学できますので、少し遠いですがご参加ください。