アパホテルの耐震偽造がやっと明らかになりましたね。
以前から、問題として取り上げられていたのに今頃までかかったのはなぜでしょう。
なにやら、与党のお偉いさんとの関係も取り立たされています。
私もアパホテルは泊まったことがあります。
当社の富山分室がある礪波市にも駅前の非常に便利なところにあるのです。
宿泊費も非常に安いので助かるのですが、やはりこういう裏があるのですね。
いつも書いているように日本の経済は過当競争時代です。
そんな中で急成長する企業はほとんどが価格破壊。
価格破壊の商品はどこかおかしいところがあるのだとわかっていてもついつい手が出てしまう。
私も含め消費者も反省しなければならないと思いますが、まともなものが評価されるシステムづくりが必要ですね。
何とか消費者の方々に伝えようとするとマスコミなどの利用しかない。
そうすると売値が高くなってしまい、あまり売れなくなる。
価格を下げようとすると、いい加減な商品になってしまう。
こんなことの繰り返しです。
マスコミを使った宣伝活動以外の広報手段を何か考えないといけないと思うのですが、良い方法が思い当たりません。
何度も書いていますが、続けてみていただいている方ばかりではないと思いますのでもう一度書きます。
建築基準法は建物の最低基準を定めたものです。
この基準をクリアーしていないということは、世の中に存在してはいけないものと判断しても良いものです。
そういうことですから、建築基準法をクリアーしているから良い建物とはいえないということです。
良い建物は建築基準法や制度では、はかれないということです。
基準法は粗悪な業者を排除することを目的としていますが、建築基準法を守りいかに安く作るかが業界の目標になってしまっています。
購入者が「安くて良い建物を」と考えるのですが、この「良い」という判断に基準法クリアーが利用されていることが問題なのです。
本当に良いものは、制度や数値だけでは判断できません。造る技術者のプロの自覚や技能が必要です。
私たちは何とかそれを判断できる目を持ちたいものです。