黒川紀章氏の都知事選への出馬
昨日から、建築家黒川紀章氏の都知事選への出馬が報道されていますね。
建築設計をしているものにとってはほとんど知らないものは者はいないほど有名な建築家です。
報道内容を聞いていると、現知事のブレインだそうですね。
どうなっているのでしょう。
黒川氏といえば故丹下健三氏のお弟子さんで、国際的な建築家ですが、私たちの仕事とはジャンルが全く別のところで活動されている方です。
建築家のイメージといったら、丹下氏や黒川氏を言うのでしょうけれど、彼らが目指すものはいつも新しいもの。
社会にとって新しさを求めることは必要なことですが、建築を目指す若者たちが盲目的に彼らのパターンを追っかけることにより、日本の伝統などが軽視されて行ったことも事実です。
もちろん黒川氏などの建築家が悪いわけではなく、それを模倣することにより、自分の建築家としての仕事が出来上がっていくのだと勘違いしているものたちの責任だと思いますが。
都知事選には石原氏と黒川氏と共産党の立候補者(名前がわからなくて申し訳ありません)が立候補予定のようですが、石原氏、黒川氏ともおかしくなっている(住んでいる人はそうは思っていないと思いますが)東京を住みやすいものに変えていただけるとは思えません。
日本の首都東京。日本を代表する町ですが、本当の日本を代表しているとは思えません。
一部の都会を離れると、自然の多いゆったりとした町がほとんどです。
その町々がいろんな意味で苦しんでいるのですが、少し改善することができれば、東京のような街は必要ありません。
地域が自活できる国づくりを東京から実践していただくことを希望しても無理なのでしょうね。
黒川氏の公約に首都機能移転があるそうですが、今の東京などを作ることに手を貸してきた人の公約とは思えません。
ひょっとしたらかなりのお年にもかかわらず、首都移転によって発生する建築の設計を期待されているのでしょうか。