高校野球特待制度

三和総合設計

2007年05月03日 07:45

高校野球の特待制度問題で、申告校の数は334校になったようです。

滋賀県でも予想通りの私学校が特待制度を行なっていたようです。
他のスポーツでも認められているとか、野球だけで特待をしているのではないとか、いろいろな理由付けなどがされていますが、甲子園に出場するためにお金に物を言わせて良い選手をかき集めているのは明白だと思います。

有名な私学など出身者は他府県ばかりで、とても県の代表だといえないという話は昔からありましたが、これも特待制度で選手の生活を丸抱えするというやり方があってのことだと思います。

甲子園出場が私学の宣伝の手段になっている。
とても選手の将来を考えたものではないと思います。

なぜ野球だけという意見もあると思いますが、野球が国中から注目されている甲子園大会を持っているから禁止すべきなのだと思います。
特待生を抱えても、甲子園に出場してくれれば学校の宣伝になるという側面が非常に強いので、高校野球の理念から外れて行くのだと思います。
現状がそうなっていることは明白で、本来は高校野球以外でも禁止すべき(もちろん経済的な理由などは別)ことだと思います。

世界的にスポーツは勝たなきゃ意味が無いという方向に進んでいます。
一部の優秀な選手を出すことによって、全体のレベルを上げていこうという手法なのでしょうけれど、できれば草の根のような活動の中からすばらしい選手が出て欲しいと思います。

勝たなきゃ意味が無いのは、スポーツが宣伝活動などに利用されるからでしょう。
いつも書いているように、経済活動が最優先の社会は何時か終わらなければ、世界が成り立たなくなります。
そんな中で落ち着いた社会のスポーツのあり方も考えるきっかけになれば良いのにと思います。

生真面目な日本人の心の中でしか成り立ちにくい高校野球だと思いますが、経済第一主義におかされることない体制を作り直していただきたいと思います。

そもそも、高校野球を利用して学校経営を考えるような高校は必要ないのではないでしょうか。

スポーツ専門学校にでも衣替えしてはいかがでしょうか。