教育改革

三和総合設計

2007年06月02日 08:28

政府の教育再生会議が第二次報告を安部首相に提出したそうです。

土曜日授業の実施などで10%程度の授業時間数を増やすこと、小中学校に道徳教育の授業を設けることなどが主な内容のようです。

改革といっていますが、ゆとり教育も改革だったのですよね。
いったい何が正しいのでしょうか。

もちろん世の中にはこれが正しいというものは存在しないと思いますが、教育ですから将来像をちゃんと見据えたものにしてほしいものです。
最近出されている改革方針は、日本が経済的な競争力を失いつつあるものに対してのものだと思いますが、そういった改革が将来にとって本当に有益かどうかをよく議論してほしいと思います。

将来またゆとり教育の復活なんてこともあるのではないでしょうか。

とりあえず、世間の状況がよく読めていない政治家や官僚が考えること、目先の利益に目がくらんでいるものたちに引っ張られる形の政治から脱却する必要があります。

さて、どうしたら出来るのだということを考えると、なかなか出てきませんが、とりあえず庶民の声を少しでも反映させることです。
それと同時に情報を開示したり、正確に情報を読む力を備えることです。

世の中には同じような表現をしているけれど、目標がおかしなことはたくさんあります。
それを読み取る力がないと、詐欺に会ったりします。

極端な言い方かもしれませんが、世の中の商売というものは多かれ少なかれ詐欺のようなものじゃないかと思ったりします。
よい点と同時に欠点なども同時にちゃんと表現している商品や商売は見たことがありません。

教育で、決められたことをどんどん詰め込んで教えることや、一定の考え方で道徳教育をするよりも、ものの本質を見抜く力を養える教育を考えてほしいと思います。

そのためには教育者にものの本質を見抜く力を持っていただかなければなりません。
いまさら無理だと言わないで、先生からもう一度勉強しなおしていただくことが重要です。

いつも言っているように、法律や制度ですべてを決めていくことには無理があります。
まして、よりよいものを求めようとするとなおさらです。
法律や制度は悪いものを取り締まる力は多少ありますが、良いものを制限してしまうという欠点があるのです。

それを自ら判断できる力を持つことが、日本が一流になれる条件です。

掛け声だけの「美しい国」ではなく、自分が考える能力をもてる国になりたいものです。