方言
私の主人は富山県育ちですが、お義父さんは岩手県、お義母さんは宮崎県の出身なので、私の実家に行くとコテコテの富山弁に???といったリアクションをする事がたまにあります。
97歳の祖母が主人を迎える時の言葉はこんな感じ・・・
「よーおいでたぁ。」(ようこそ。いらっしゃい。)
「さぁさぁ、ここにねまらっしゃい。」(どうぞ。ここに座って!)
・・・世間話が続き、みんなでご飯を食べる時・・・
「しずかにあがってください」・・・と言いながらお料理が並べられます・・・
この言葉を初めて聴いた主人も横浜育ちのお義兄さんも、ちょっとドキッ!としながら無言に・・・。
実はこの言葉、決して『(話をせずに)静かに食べて下さい』という意味ではなく、『ごゆっくりお召し上がりください』という意味なのです。
私にとっては聞き慣れた言葉だったので、最初はお義兄さんや主人が何で無言になってしまったのかが分からず、『食べ物が口に合わなかったのかな??』などと余計な心配をしていました。後でこの事に気付き、みんなで大爆笑。
・・・そして、帰る頃には・・・
「あいそんないちゃ〜。またおいで」(さみしいねぇ。また来てね)
といった感じです。おそらく会話の中でも主人の頭の中には?マークがたくさんあるのだと思います。
子供を育てていると、子供に話しかける言葉にもその地方独特の方言がたくさん出てきます。
・ちゃっちゃ→お風呂 ・おっちん→お座り ・ぼんぼ→おんぶ ・ひとみず→ひとみしり などなど・・・富山県でも住んでる地域によって微妙に違ったりもするのでこれもまた面白い。
宮崎生まれのお義母さんが富山に来て30年とちょっと。富山弁もなかなかのものですが、この言葉だけは富山弁には変えられない!という宮崎弁があります。それは
『よだきぃ〜!』
面倒くさい というような意味だと思います。嫁としては、
『あぁ〜!面倒くさい!!』
と言われるよりも
『あぁ〜!よだきぃ、よだきぃ!!』
と言われた方が意味は同じでもプレッシャーが違うというか・・・うまく言えませんが・・・
鈍感でいられるというか・・・方言はそんな温かみがあるのかな?と思ったりもします。