災害のたびに思うこと

三和総合設計

2007年07月13日 10:56

日本列島では各地で土砂災害や風等の被害が報告されています。
家が崩壊してしまったり、農作物が傷んでダメになってしまったり。。。
これから大型の台風が来るので、本当に心配でなりません。

天災は防げるものと防げないものがあります。
防げないものはどうしようもないのですが、防げるものは防いでいきたいものです。
大切なところで節約?してしまうと大変なことになってしまいます。


少し、季節外れですが、雪の重さについて。
一般的に構造計算をする時は、積雪荷重は1cm当り20N/?(2kg/?)、多雪区域では30N/?(3kg/?)とみなして計算をします。
「日本雪氷学会の分類名称」参照というものがあるメーカーのカタログに載っていました。

積雪量の目安(1cmあたり)
新雪 :30N/?(3kg/?)
締雪 :50N/?(5kg/?)
粗目雪:70N/?(7kg/?)

これを参考にすると、新雪では大丈夫でも、締雪や粗目雪では危ないという可能性も十分考えられます。特にギリギリの設計の場合は注意が必要です。
しかも、一般的には住宅程度の規模の木造住宅では簡易な計算しか義務付けられていないので、その場合、積雪荷重は見込まれていない場合が多いです。
温暖化が進んでいるとはいえ、雪の被害が無いとは言えません。

いつも構造計算をしてみると、簡易な計算をした場合よりもかなり多く耐力壁が必要になってきますが、それは過剰設計ではなく、必要なものだということが災害があるたびに強く思います。