世界最長の木造歩道橋

三和総合設計

2007年07月16日 07:33

世界最長の木造歩道橋である「蓬莱橋」が台風4号の影響で大井川の増水により一部損壊したそうです。

世界一長い木造歩道橋が日本にあったのですね。
今回新聞報道されるまで知りませんでした。
つくづく日本は木の文化なのですね。

少し調べてみると、江戸時代に、架けられた橋で長さ897.4メートル。3700枚の木板をつなぎ合わせているそうです。

木造の橋ですと、今回のように河川が氾濫すると流されますが、また新たにかけなおす。橋自体は環境に負荷を与えませんが、一旦天災にあうと不便を強いられます。
現代社会ではいつも機能を発揮するほうを選択しますが、本当にそれで良いのでしょうか。

地震についても同じですね。
地震に強い家を求め、合板などを貼った建物が建設されますが、つくられた住まいはほとんどが大きな地震に遭遇しないうちに壊されてしまう。
合板などを使うことにより、日本の気候風土にあわないため、建物の耐久性が低くなる。
こんなことが良いのでしょうか。
難しい問題ですね。

私たちは、大きな地震が来ても大丈夫ということはもちろんですが、建物の耐久性も損なわないことを重要な設計のポイントにしています。

地震や台風などの天災は恐ろしいものですが、毎日の生活に対応させることはもっと重要なのですが少し忘れられている部分もあります。

木の文化は、メンテナンスしながら長持ちさせるということです。
耐久性の短いすまいも問題ですし、メンテナンスがしにくい時代に100年住宅を目指すのも難しいものもあります。

そのあたりも充分考えて住まいづくりをしなければなりません。