白い恋人たち
またまた、食品問題が起こっていますね。
「白い恋人たち」。皆さんも一度は食べたこともあるのではないでしょうか。
食べ物の賞味期限って何でしょうね。
このあいまいな制度と競争社会がこんな問題を生み出すのでしょうね。
いまどき、賞味期限を表示しないで食べ物を売ると消費者から信頼を得られないから賞味期限を表示する。
しかし、賞味期限を守っていると企業の業績が悪くなるから改ざんする。
本当に信頼を得るためには改ざんなどしてはいけないのですが、賞味期限を表示するのは消費者の信頼を得るためではなく、売るためのひとつの手段であるだけなのですね。
今は拝金主義。
企業も利益を多く出す会社が優秀な会社と言われます。
利益を多く出すためには、会社が安全を守れる範囲で営業していたら競争に勝てなくなってしまいます。
少しでも利益を上げるために価格を抑えて大量に販売をすることにより、他企業との競争に勝ち抜く。
しかし、そんなにうまく売り続けることが出来ないので、あまったりしたら賞味期限の付け替えを行なうといったようになるのです。
昔のように、自分たちの責任がもてるだけ作って、品物が無くなったら売り切れ、それでも商売が成り立つようなゆったりした社会にしなくてはこんな問題は次から次へと出てくると思います。
企業を大きくし、生産を伸ばし、大きな利益を上げて他企業との競争に勝ち抜く。他企業も負けてはならぬと追いついてくる。そこでもう人がん張りするが、限界があり一線を越えた問題を起こしてしまう。
がんばって築いてきたその地位を滑り落ちる。
こういったことがいつまでも繰り返されるでしょう。
超大手企業のように、政治も巻き込み、自分たちの都合の良いように法律や制度を変えていかない限り、地方の中小企業の行き先は「白い恋人たち」のようなものではないでしょうか。
消費者が物を買う行動として、安くて早くて良いもの(牛丼みたいですね)を求める限り同じことが起こります。
安くて早くて良いものは絶対ありません。
手をかけた物ほど良いものです。
お金を安くつかせるためには、自分に必要なものを見極めることです。
何でもかんでも求めて、それで良いものがほしい考えると、企業の餌食となってしまいます。
安くてよく見えるようなものづくりに命をかけているのが企業です。