小学校の学習指導要領の改定

三和総合設計

2007年09月12日 07:12

今日の新聞記事に小学校の学習指導要領の改定について掲載されていました。

それによると、日本の歴史は弥生時代から教えられていたのですね。
私の子ども(20歳を超えている)に聞いても縄文時代という答えが返ってくるのですが、ゆとり教育の中で歴史を教えられた人にとっては、日本の歴史は弥生時代からで、日本人は最初から農耕をしていたことになっているのですね。

もちろん日本の歴史の完全に確かなことはわからないと思いますが、少なくとも基本的な内容は同じようなことを教えてほしいと思います。
ゆとり教育で教える内容を減らすのに、いろいろな教科で少しづつ内容をカットしたのでしょうね。

今回の復活で「縄文時代」が再度教えられることになったようですが、そのほかにも47都道府県の位置とか、世界の大陸や海、主な国の名前や位置を理解できるように改定されるそうです。

えーつという感じですね。

いつもテレビ番組で日本の都道府県の位置がわからないのを面白おかしくやっているのをみて、教育はどうなっているのだろうと思っていましたが、最近ではそんなことも教えなくなっていたのですね。

ゆとりがないのは、いらないことを教えすぎているのではないでしょうか。
世界史などが重要でないとは言いませんが、何とか何世など本当かどうかわからないようなイラストを見ながら名前を覚えたりする。意味があるんだろうか。

少なくとも自分の住んでいる国や地域のことを知ってからの話ではないかと思ったりします。

平成教育委員会?などのテレビ番組で小学生の中学受験の内容を見て驚いたりしています。
こんなことを今の小学生は知っているのかと思う反面、試験に出る内容ばかり一生懸命覚えていて、本来小学生の子どもに必要なことは覚えたり、体験したり出来ていないのだろうなと思った見たりします。

試験というのが世の中のゆがみを作っていると思います。

人を選抜するためには基本的な問題では難しくなり、奇問や難問ばかりが出されるようになります。
そのため、本当に必要な知識は薄っぺらなものになってしまいます。

教育の内容も社会のあり方と深い関係がありますね。
人を選抜するための教育ではなく、人が本当に必要な知識を得るための教育であってほしいと思います。