大津市中心部の老舗旅館がマンションに
今朝の新聞記事によると、大津市の中心部の湖岸にある老舗旅館が売却され、将来マンションが建てられそうです。
この老舗旅館は78年の歴史があるそうですが、現在ある建物3棟のうち古い建物の耐震改修費に数億円かかることもあり、近くのホテルなどとの集客競争も激化しており、将来に明るい展望が見えないため黒字経営でありながら事業の撤退を決めたそうです。
旅館は湖岸が見える地にあり、中心部の駅のすぐ近くということもあり、高額マンションに建てかえられるだろうといわれています。
以前にも書いたように、最近、湖岸の景観を高層マンションが独り占めするようになっています。
マンションを建設する方や住まう方が湖岸の景観を美しいと思うのなら、それは一般の市民も同じだということをよく考えてほしいと思います。
お金を出せばすばらしい景観も購入することができる。それも、一戸建てを買う費用程度でということなのかもしれませんが、景観は公共のものだという考えを持ってほしい。
美しい景観を売り物にする高層マンションの町側の姿は、いかにも高級感を売り物にしようとするタイル張りの景観とはマッチしないファサードが多いのです。
大津市も景観計画を持っていますがまったく機能していないのが現状です。
市民の力を撥ね退ける建築基準法や開発指導要綱。
どうしたら市民のゆっくりした生活が守ることが出来るのでしょうね。