建築家黒川紀章氏が死去

三和総合設計

2007年10月13日 07:55

建築家の黒川紀章氏が死去しました。

建築界の方以外でかなり一般に知られている建築家ではないでしょうか。

私が学生のころ、黒川紀章氏は目覚しい活躍をされていました。
多くの学生は黒川紀章氏から多くを学ぼうとしていましたが、私は都市に新しい風をどんどん取り込んでいくという考え方や建築家がどちらかというと芸術家のような扱いをされることに違和感を感じ、あまり興味を持たなかった覚えがあります。

しかしながら、黒川紀章氏の都市計画に対する思いはかなりのものがあり、日本のように都市計画という考え方が存在しない中で、建築家としてさまざまな作品を残されていったことはすばらしいことだと思います。

最近では都知事選に出馬され、テレビにも出演され、黒川紀章という人間そのものが国民に伝わるようになりました。
いろいろな話を聞く中で、大建築家とされた黒川紀章氏も人間なんだなあとの思いを持ちました。

建築家、建築士が一般の人と若干距離がある中で、氏のこれからの違った面での活躍を期待していたのですが、非常に残念なことです。

最後にテレビを通じてですが黒川紀章氏の人間そのものに触れられて良かったと思います。

天国に行っても新しい建築をつくり続けるのでしょうか。それとも一転して歴史を大切にする建築を進めていくのでしょうか。

ご冥福をお祈りします。