使い続けられること
今朝のテレビで、京都の衣食住に関わる修理の職人さんの紹介をされていました。
着物の汚れなどをとって修復されている職人さんが、おっしゃていたこと。
「私は昔、染工の職人でした。今こうやっていろいろな直しができるのは、つくっていたからなんです。つくっていたからどうやって直すかがわかるんです。つくられたものを直せないのは職人やないんです」
他にも町屋、漆器、仏像の修理などを紹介されていました。
直すことで学ぶことがたくさんあり、それに自分で考えた工夫を重ねていくのだと、どの職人さんもお話されていました。
京都の物を大事にされていること、大切なものを引き継いでいくことの大切さを感じましたが、ふと考えると自分の身の回りに直して使い続けたいものがどれだけあるんだろうと思いました・・・・。手間をかけてつくられた着物も漆器もありません。
手間をかけてつくられたものがあってこそ、この職人さんたちの仕事も受け継がれていくのだと思います。でも手間をかけたものがなくなっていったら・・・・・・
今の世の中、早く早く、安く安くと動いています。
手間をかけることもいいものをつくる技術もその中で押しつぶされていっています。
なんとかしたいものですね。
少なくとも我が家には直せる住まいがあります。
手間をかけて育てられた日本の木を手刻みで手間をかけてつくっていただきました。
つくる技術のもった職人さんがいてくださったら、長く使い続けていけます。
少し手間と時間をかけてでも長く住み続けることのできる住まいをつくり、つくることも直すこともできる本物の職人さんたちが一人でも多く残っていってほしいなと思います。