ふるさと納税

三和総合設計

2007年12月16日 08:32

今日の新聞記事によると、来年度からふるさと納税が可能になるそうですね。

皆さんもご存知だと思いますが、働いた給与から差し引かれる税金には、所得税と住民税があります。
住民税は地方の財源となるものですが、所得税はすべて国の税金となります。

これと同じで、法人も税金を払っている中で、法人税のほかに法人県民税と法人市民税を払っています。
この法人の払う地方税は均等割りといって、従業員の数などが税金の額に影響しますが、利益を上げている企業であっても、その利益に対する課税はすべて法人税ということで、国に入る仕組みになっています。

また、地方と都市部を比べると都市部のほうが会社や会社の営業所などが置かれていることも多く、どうしても地方の税収よりも都市部の税収が多くなってしまうのです。

こういったことを是正するために東京や愛知県などの税収を地方に分配することも考えられていますが、それとは別に個人の住民税の一部を地方に納めていただける仕組みを作ろうとするもののようです。

収める住民税の一部を任意の自治体に寄付することができるということですが、寄付したうちの5000円だけは控除することができない仕組みになっていて、寄付をしようとすると個人が5000円多く払わなければならない仕組みになっているようです。

ちゃっかりしたシステムですね。

個人が余分に5000円払わされるということになると、低所得者には難しいかもしれませんが、ぜひともお金に余裕のある方は、自分の出身地や過疎に困っている地方に寄付をしていただきたいと思います。

いつも書いていますが、地方は過疎に困り、都市は過密に困る。
働かなくなったら空気の悪い都市よりも、地方に住みたいが、地方の福祉の財政が持たない。
こんなことの解消に少しは役立つかもしれません。

地方出身で、大企業に勤めることになってやむを得ず都市部に住んでいる皆さん。
今のうちに将来の自分の居所を少しでも豊かにするために、ふるさと納税をしてみてはいかがでしょうか。

もちろん、ふるさと納税だけに頼らない抜本的な地域格差の解消を、国に力を入れていただきたいと思いますが。。。。