今日の新聞に、教科書検定問題が掲載されていました。
教科書に「沖縄集団自決」の軍関与が復活したことです。
軍の強制と言う表現は認められなかったようですね。
最近のさまざまな問題を見ていて、国の官僚の仕事ってなんだろうと思います。
社保庁の問題、文部省の問題、防衛省、私たちの関係する国土交通省の問題。
官僚の感覚が国民の感覚とあまりにずれが大きいことが明らかになっています。
始めは、官僚は政治家と結託して、企業などとの癒着で答えを出しているのではないかと思いました。
もちろん今でもそういった面もあると思いますが、建築基準法の問題を見ていると、そればかりではないように思えます。
建築基準法の改正で誰が得をしているのか。
企業との癒着ということを考えると、今回ばかりはそういった面はまったく感じられません。建設業者など今回の改正で大変な迷惑をこうむっています。
では、国民の皆さんが良くなったかというと、建物を建てる時の申請費用が高くなったり、許可が下りるのに非常に時間がかかったり、ほとんど良いことはありません。
極悪な企業が暗躍することは出来なくなったかもしれませんが、日本中の企業が極悪人だと考えているのでしょうか。
結局のところ、自分たちが何とかしなくてはならないと言う責任感と、まともな感覚の欠如のなかでさまざまな問題を起こしているのだと思います。
建築基準法の問題についても、国交省の施策の失敗であることは間違いないのですが、未だにいいわけじみた発言ばかりをしています。
国の官僚になる人が、優秀な大学を優秀な成績で卒業した人が中心になっているからではないでしょうか。
こんなことを言ってはなんですが、優秀な大学の優秀な人は、大学の中で中心的な存在だったかというとそうではないように思います。
みなさんもご存知のように、公務員試験というのは幅広い知識を求められます。
そういう試験にチャレンジする人は、私から言わせると特殊な人で、自分の意見を強く表に出せない人が多いのではないかと思います。
そんな方々が国の中枢に入り、権力を持ったかのように錯覚しつつ、まじめな気質であるがゆえに、上からの力に逆らうことも出来ず、一旦力を持つ立場に立つと自分の感覚で物を進め、問題がおきてもプライドが正確な判断を鈍らせているのでしょう。
公務員は私たちが税金で雇用しています。
国民のための仕事をしていただかなければなりません。
国を動かすために公務員が必要で、そのために多額の人件費がかかることは一定仕方がないことですが、あくまで仕事がちゃんと出来ていればということです。
最近の官僚の仕事振りを見ていると情けなくなります。
まじめに仕事をしている公務員の中から「ちゃんとしているものが大半ですよ」という声が聞こえてきそうですが、悪徳な企業が社会問題になっている中で、私たちはその企業の中で一生懸命働いていますと言っているようなものだと思います。
まず、各省庁の行動を国民の感覚にあわせていただきたいと思います。
私たちの税金を無駄遣いしないでほしいと思います。
無駄な道路整備よりもっと無駄な官僚の人件費。
そんなことを言われないような仕事をしてほしいと思います。