教科書検定他
高校の教科書の検定が行なわれたようです。
中身はあまりよくわかっていませんが、さまざまな問題があるように思います。
さまざまな問題があるのは、社会が多様化してきているからで、しょうがないことなのかもしれません。それを一つの検定という形で判断せざるを得ないのですから、見る方向の違いでさんざまな問題が見えてくるのだと思います。
今回は、内容にはあまり深入りせずにおきたいと思います。
先日、小学校の教育の中に英語教育を盛り込むことが新聞に掲載されていました。私は英語教育のあり方を見直すのは良いことだと思いますが、中学校、高校の英語教育をそのままにするのなら、いくら小学校で英語教育を行なっても、受験対策になるだけであまり意味がないと思います。理系の人間は、英語が苦手な方が多いように思います(私の廻りだけかもしれませんが)。私の英語が苦手なのが小学校時に英語の教育があったから直るとは思えません。中学校、高校と教えられる楽しくない、又、実用性を感じない英語の授業のほうがよほど問題なのではないでしょうか。
小学校教育に英語が導入されるということは、他の授業が削られるということですよね。
私はいつも、少なくとも日本の地理、特に地域の地理程度は完璧に教え込んで欲しいと言っています。
主婦などの方々(すみません)に四国4県の名前を挙げてといったら答えられなかったり、関東の方に滋賀県の位置を訪ねるとどこかわからなかったり、関西の方では栃木県あたりはどこにあるのかわからなかったり、さびしい話ですよね。
世界史で、大昔のアレキサンダー大王の作った国などのことを勉強するより、自分の住む国の今のことがわからない教育なんて意味がないと思います。
地理の知識がないことと、方向オンチは関係があると思います。
方向オンチは自分が東西南北どちらを向いているかわからないからだと思っているひとが多いと思いますが、私は地理情報が不足しているからだと思います。いつでも自分の目的地とその周辺の情報がわかれば、看板などを見ると自分の位置を理解することができます。
英語教育でも同じなのでしょうけれど、ある程度知識が蓄積されれば後は自然と身についていきます。
広く浅くの教育もまったく意味がないとは言いませんが、もう少し力を入れるべきポイントを考えて欲しいと思います。