消費者金融

三和総合設計

2006年04月15日 06:23

消費者金融の大手業者が全店で業務停止処分を受けるようです。

借りたお金を返す。これは当たり前の話ですが、借りて返せないほうが問題になるのではなく、貸したほうがもんだいになる、これが消費者金融の持つ問題点ですね。
結局、普通の金融機関なら貸せない人にお金を貸して、高い金利を取り、強引な取立てを行なって資金を回収する。闇金融と違うのは、こちらは上場企業が行なっている合法なものであるということです。
ただ、本当に合法かというと、出資法と利息制限法の間のグレーゾーンの利息で多額に儲けているのですが、利息のあるべき姿は利息制限法の利息が当たり前で、出資法を持ち出し、グレーゾーンを作り出しているのは業界の強引な手法であるのは間違いないですね。
グレーゾーンというのはどの業界でも業界の勝手な理屈で、儲けのための手段で、良識のある地域の企業ではできないことで、大手で上場とテレビコマーシャルなどに支えられて行なえるものなのです。

滋賀県の県都である大津駅前の景観は恥ずかしいものです。
あまり大きなビルはたくさん無いのですが、ビルの屋上にはさまざまな消費者金融の広告塔がずらりとならび、景観を台無しにしています。
これだけ広告をしても儲かるということです。テレビコマーシャルでも、かわいい犬のイメージや美しい女性を使ったクリーンイメージを装っていますが、本質は闇金融と変わらないということですね。

大きな問題は銀行が消費者金融と提携しているということです。
銀行は高い金利で貸したいが貸せない。貸金の不良債権化も怖いので、提携先の消費者金融に汚い部分は担当させるということです。
消費者金融と提携を持っている銀行は同罪であるということを忘れてはならないと思います。

このように、今の社会では、うまくごまかしたシステムがたくさんあるのです。少し考えればすぐにわかるのですが、金儲け主義の企業はメディアを使った大宣伝を行いますので、あまり考えずに行動すると餌食になってしまいます。
耐震偽装などでもわかるように、その被害者になって初めて気がつくのです。
こんな社会の中でまじめな企業が競争するのは大変な苦労があります。

いつも書きますが、私達の頼りは一般の方々の物を見る確かな目です。
小さな企業でも可能なホームページの世界でも、どこでも美しいデザインのホームページを作成するようになりました。これもお金のかかる話です。
中身を充分検討し、かつ、実態をよくチェックして判断する必要があると思っています。