琵琶湖に境界線を引くと増収が?
琵琶湖に市町村の境界線を引くと地方交付税の増収が図れるということで、来年の秋を目指し境界画定の作業を進めるようです。
増収になるのだからいいじゃないかという方もおられると思いますが、少しヘンではないでしょうか。
制度をうまく活用したものということでしょうけれど、この増収分は国の税金から支出されるものですよね。
ですから、我田引水というか、自分だけがよければ良いということにならないでしょうか。
世の中は格差社会ですから、都道府県にも勝ち組負け組みが出ても仕方がないのでしょうか。
もちろん、琵琶湖は県や市町村にとって一切、手がかからず経費のかからないものではありません。環境面の保全や近畿の水がめとしての保全としてかかる費用は多大なものがあると思いますが、それはそれとして正当な費用を獲得するという必要はあると思いますが、地図上に線を引きなおし、制度を利用して増収を図るというのはいかにもヘンな感じです。
滋賀県に住んでいて思うのですが、琵琶湖の活用の仕方がうまくないのではないかと思っています。
琵琶湖の環境を守るためといってレジャーとしての民間活用はかなりしにくい状況ですが、法の網の目を抜けてさまざまな問題施設などが存在します。
景観的にも良くないものが多数あるというより、ほとんどが問題施設です。
環境や水質、景観などを考え、かなり厳しい規制を加えながらも積極的に活用していくほうがむしろ環境保全などは出来るのではないかと思います。
美しい場所にはゴミなどは捨てにくいが汚い場所にはどんどんゴミが捨てられるといったイメージです。
琵琶湖岸に目を向けると、手が入れられていないところほど環境が悪くなっているように思います。
滋賀県自体がレジャーと環境と両立した県として成り立ち、その関係で潤い増収が図れるというのが本来の道筋ではないでしょうか。