ありし日の江若鉄道企画展
1969年に廃止された江若鉄道の思い出を綴る写真展が大津市歴史博物館で7月28日から9月3日まで開催されます。
江若鉄道は大津市の中心部浜大津と高島市の今津までを結ぶ私鉄で、現JR湖西線の位置とほぼ同じような場所を走っていました。
私の13歳ぐらいの時に廃止されたのですが、懐かしい思い出があります。
懐かしいと言っても、実は江若鉄道に乗ったのは数回ぐらいしかありません。
私が住んでいた大津市南志賀あたりは山手に住宅があり、江若鉄道が走っているあたりは今でこそ数多くの住宅が建っていますが、その当時は田んぼばかりでした。
ですから、移動する手段はほとんどが山手沿いを通っている京阪電車ばかりで、料金が高く列車本数が少ない江若鉄道は子どもの意識では遠い存在でした。
時折みる江若鉄道の列車は、古い木製の前面が丸い気動車で、SLでもないのに多少煙をあげて走っていた記憶があります。
駅も草がぼうぼうの無人駅で人影も少なかったことを覚えています。
江若鉄道は名前のとおり、近江と若狭を結ぶことを目的に作られたものですが、若狭までの延長は実現せず、今はJRの湖西線に取って代わられています。
江若鉄道の写真をみるたびに、昔ののんびりした時代の良さを思い出します。
子どもだったからでしょうけれど、今の時代のあくせくした時代よりも昔の方が良いのではと思うのは私だけでしょうか。