桧皮葺体験

三和総合設計

2006年07月16日 07:42

昨日、国宝三井寺金堂の大屋根で地元の児童や父母約100人が桧皮葺の体験を行なったそうです。

三井寺の金堂は35年から40年ぐらいの間隔で大屋根の葺き替えを行なっています。今回、昨年の2月から始まっている葺き替え作業にあわせて体験が行なわれたものです。
桧の皮を竹の釘で打ちつける「平葺き」の作業を桧皮葺士5人の指導を受けておこなったようです。

桧皮葺士というのがあるのですね。
伝統的な仕事を一般の人に理解していただくのには良いのかもしれませんがピンときませんね。
何でも資格化するのは良くないと思いますよ。
建築士なんて、○○学院などの専門受験校があまり知識や意識のない人たちを合格させるのに一生懸命になり、商売にし、試験問題がだんだん複雑化し、当たり前のことはわからない、受験対策を行なった受験生が合格し、普通に建築士を目指す人たちには難関になってしまったりしています。

桧皮葺を行なっている人のなかでは腕が良いのか悪いのかは資格がなくてもわかるでしょう。むしろ資格があるほうがわかりにくくなったりするのではないでしょうか。
私たちの周りには、設計ができない建築士がたくさんいます。設計事務所の看板を上げていても役所の建築確認を取ることしかできない建築士もいます。むしろそちらのほうが多いのです。
そんな資格制度を運営するのに、天下り機関が数多く設立され、無駄な税金が使われています。

話がそれてしまいましたが、子供達が桧皮葺を体験する。これが将来どのように影響するでしょうね。私もあんな職人さんになりたい。伝統の建物は日本の文化だと思うようになってくれればいいのですが。
一緒に参加された父母の方々の育て方一つですね。