流れるプールでの事故に思う

三和総合設計

2006年08月01日 07:07

埼玉県の市営プールで小学校の2年生の女児が吸水口に吸い込まれて死亡する事故が起きました。

こういった市営の施設などは、最近、指定管理者制度といって管理を民間委託する場合が増えてきました。今回の事故もプールの吸水口の蓋が外れた状態のままであったようですが、今後、民間委託のため、利益重視され、管理がおろそかになることは無いのでしょうか。

それはそれとして、今回の事故は、流れるプールで起こりました。
子どもが小さいころ、流れるプールに浮き輪を浮かべ、ぷかぷかと浮かんで流れを楽しんだ思いがあります。
しかし、よくよく考えるとなぜ流れるプールでないといけないのでしょうか。今回の事故は、管理の問題もあると思いますが、こういった危険性のある設備を、あえて作っているのです。小さなころ、川で遊んだり、海で泳いだりするなかで、遊びの中に危険性というものを感じながら子ども達はいろいろ学んだように思います。
最近の子ども達は、プール以外のところで泳いだことがない子が多いようです。そういった子ども達に楽しみを与えるために、刺激を与えるためにプールの水を流しているのですね。
子どもの遊びなどに、テレビゲームなどのように創造性がなくなってきていますが、それは多方面で同じことが起こっているのです。

子ども達から創造性を奪い、遊びに刺激を求めるために見えない危険をあえて採用する。大人たちは限られた時間の中で子ども達に楽しみを与えるために、自分達が努力しなくてよい楽しみを買い与える。こんな社会の仕組みになっていますね。

もっと時間がほしい。
生活のゆとりのなかで、子ども達に楽しさを与えられるような社会に戻って欲しいと思います。
RV車にのって、いろいろな調理器具を持ち込んだキャンプ体験などの偽者ではなくて。。。