設計について

三和総合設計

2006年09月01日 07:25

今日から9月。学生さんは夏休みも終わり、新学期ですね



2004年の7月の告示で、準防火地域でも一定の性能を有せば、軒裏の垂木や野地板を木のあらわしにすることが可能になりました。
今回はこの新しい基準を採用して設計することになりました。準防火地域の木造の建物でも規模や用途によって、軒裏を準耐火構造、防火構造にしなけりません。(基準が厳しい順で、準耐火構造>防火構造となります。)今回設計する住宅は後者の防火構造になります。
その中で、問題になったのが、軒先の通気のための開口で、防火性能を有する認定のとれた既製品を使わなくてはなりません。その既製品は木のあらわしで施工するような形状にはなっていないので、おさまりが通常通りにはいかず、メーカに問い合わせたり、検討したりして、昨日は、実際に施工してもらう予定の大工さんに施工性等の相談をしました。図面に描いて、おさまりそうだと思っていても実際に施工性があまりに悪くてはうまくおさまっていることにはなりません。昨日は大工さんに相談して方針も決まりよかったです。
設計では図面を描くのですが、現実味のある図面でなくてはなりません。そのためにいろいろ考えて図面を描いていくのですが、特殊なおさまりの場合、今回のように大工さんに相談したりすることがあるのです。
また、現場が始まれば写真付で説明したいと思います。