リストラ景気
経済財政担当大臣が、景気判断を「回復している」と大きな声でTVで発表していました。
それに対し、インタビューを受けた一般の方々はほとんどの人々が「実感がない」と答えていました。
それもそのはずですね。
企業としては業績は上がっているのかもしれませんが、そこに働く人々の所得は上がらず、リストラや非正社員によって支えられているのですから。
以前の景気拡大の際はGDPは68%ぐらいの増、今回は11%の増。所得は以前は2倍ぐらい、今回はほとんど上がらずといった感じだそうです。
実感がなくてあたりまえですね。
バブル後に銀行に手厚く援助し、預け入れ金利がほとんどなしの状態でいつの間か回復しました。
今回も、リストラなどの大鉈をふるい、企業業績は持ち直しました。
国民が大事なのか、企業が大事なのか。
いつも議論として、企業が元気でないと国民が困るようになるといった話になります。
一定は正しい話なのでしょうけれど、そこにはお金によって幸せを買うといった思想しか見えてきません。
これからの成長は、昔のような成長が期待されないと思います。
それはそれでよいと思いますが、国民の苦しみを伴わない、お金ベースでない幸せというもの、社会の仕組みを作っていただきたいと思います。
失敗を恐れず、失敗をしても再チャレンジできるさといった考え方の方に社会が引っ張られるのはあまり嬉しくありません。
ゆっくり着実に生活ができる仕組みを作って欲しいのが私の希望です。