週末のテレビ番組に「うさうさ脳」という番組がありました。
両手の指を組み合わせたときに、どちらの親指が上に来るか。また、両腕を組んだときにどちらの腕が上に来るか、それは右脳と左脳の働きによって違うらしいというものです。
こんな内容で2時間ぐらい引っ張るのだなあと思いながらも、入り込んでしまいました。
番組では、芸能人をうう脳、うさ脳、さう脳、ささ脳に分けて盛り上げっていましたが、ちょっとあたっているところもあるなあと家族でも「おまえは○○脳や」と盛り上がっていました。
番組の内容は別として、右脳と左脳には働きの違いがあり、そのどちらが強く出るかによって人間の行動が違うようです。
右脳は直感タイプ。左脳は論理タイプ。どちらが良いかということではなく、実際そういう行動に違いが出るというのです。
私と嫁さんはまさにこの違いがはっきり出ています。
みなさんもブログをお読みになってお分かりだと思いますが、私は左脳タイプ。「いわゆる理屈こき」ですね。嫁さんは右脳タイプ。「直感突進タイプ」です。
そんな夫婦でうまいこといくんかいなというところですが、自分たちで言うのもなんですが、その違いがうまく出てるんじゃないかなと思っています。
まず、最初のところでは、意見の違いで「ドカーン」と衝突します。そこで、終わってしまうと問題なのですが、そこで何たらかんたらと議論の開始。
右脳タイプの嫁さんにとっては苦痛なのでしょうけれど、ここは時間をかけて話を聞いてくれます。
話して行くほど、お互いの最初の発想は違うのですが、目標は同じだということに気がつきます。そこで、何とか共通のやり方を見出していくという感じです。
何事も対話が大切ですね。
もう一つ、何とか解決に至る理由は「主従の関係」です。
どんな問題についても、どちらかが主、どちらかが従になって動いているということです。
主が偉くて、従がそうでないということではありません。
物事を考えるとき、その都度その都度どちらかが中心的に引っ張っていくということです。従の立場に立ったときは主の意見を充分聞くというやり方です。
そうでないとどちらも自分の考え方を主張して「ドカーン」となったら後は感情的になり、それ以後は話が進まないということになります。
主従の関係というのはあまり聞こえは良くないのですが、物事を進めるときには意外と大切なことなのではないかと思います。
念のため書きますが、いつも同じ主従の関係を保つのが良いということではありませんよ。
実は、右脳、左脳の違い、主従の関係は私たちの事務所の中で活かされています。
決して社長と社員ということではありません。
前にも書いたと思いますが、三和総合設計では、一つの設計に全員がかかわります。そうすると、右脳、左脳の違いが出てきます。それを長い時間をかけて一つにまとめていくのです。一人が設計をすると、その人の考え方が色濃く出てしまいます。
また、全員がそれぞれの担当を持っているということです。
意匠の設計の担当。構造設計の担当。電気設備設計の担当。給排水設備の担当などです。それも、それだけの人間の数がいる訳ではなく、それぞれの部署を複数、しかも主であったり従であったりして担当するのです。
例えば、意匠設計は従、構造設計は主、電気設備設計は主。給排水設備は担当しないなどのように。
そうすることにより、さまざまな内容が見えてきます。意見や考え方の違いが対立にはならずに、協力として出てくるのです。
こんなやり方ですから、大変時間はかかりますが、お施主さんの中での夫婦間の意見の違いや親子間の意見の違いなどを、シュミレーションしながら進めているようなものなのです。
もちろん、こういうすすめ方をするのには、夫婦間だけではなく、会社内での信頼関係が非常に大事でそれがないと進めていくことは難しいのはいうまでもありません。
うさうさ占いからここまで話を引っ張る私は、やはり左脳人間なのでしょうね。