200年住宅
新聞やテレビニュースでも国が進めようとしている200年住宅が取り上げられるようになってきました。
よその国に比べて日本の住宅寿命があまりにも短いということで、見直そうということなのですが、前にもお話したようになぜ200年?と思わざるを得ません。
よその国でも住宅の平均寿命が100年を超えているところはないようです。
将来の姿をだれも想像できない、現実的でない200年と設定しているところに何か違和感を覚えます。わざとそんな風にしているのではとも思えます。
まあ、この時間の設定はいろいろ言っても文句だけになってしまうので置いといたとして、寿命の長い住まいをつくることは悪いことではありません。
絶対に進めなければならないことだと思います。
寿命の長い住宅かどうか、これからどれくらいもつ住宅なのかを判断する為に、住宅の履歴書をつくろうという動きがあるようです。
つくられた状況、手を加えられた状況など住まいの履歴を細部にわたって把握できるものをつくり、それがしっかり把握できているものほどその住まいの価値が認められるといったもののようです。
これも進められるべきことだと大いに賛成したいことです。
こういったことに力が発揮できるのが設計事務所なのでは?と思います。
しっかりと理論立てて、冷静な目で判断できる立場としてなくてはならない存在だと思いますし、そういったことに十分に応えられる設計事務所でありたいと思います。
住まいに関しては、世間ではあまり重要視されて設計事務所でうが、このことがきっかけで、その存在価値が認知されるようになれればいいなと思います。
ただ、新聞もニュースもどちらかというとそういったことにいち早く取組みを始めている住宅メーカーを中心に報道されています。それに対しての支援も検討されているようです。
しかし、自慢気に話すメーカーの方を見ていると、どうも今度はこっちが儲かりそうだから取り組んでいるという姿勢が見え隠れしてなりません。
どう考えても今まで散々寿命の短い住宅をそれも自慢気に建てて、儲けていた方々に今さら、「やっぱり住宅は寿命の長いものでないとダメです。次の世代まで残るようなものでないと・・・・」と言われても、とても信用できないと思うのですが・・・・・。