東京マラソン
昨日、東京マラソンが開催されました。
15万人以上の応募者の中から選ばれた3万人強の人々が参加したそうです。
今年のテーマは環境保護だそうですね。
昨年、問題となった課題のトイレ不足、バナナ不足、荷物の整理などは一定の改善がされたそうです。
多くの方々が喜んでおられる中であえて意見を書いてみたいと思います。
テーマは環境保護で、利用するコップはケナフ製、スタッフのジャンパーは廃ペットボトルから作れたもの、ゴールの電力は太陽光発電を利用したものだそうですが、大会開催により排出されるCO2は約30万人が一日で排出する量だそうです。
今回のテーマが環境保護だったそうですが、日本の環境保護のやり方がそのまま出ていますね。
私は、日本の社会のあり方、社会構造そのものが環境に優しくない方向に向かっていると思うのです。
ある意味で言えば、東京そのものが環境に優しくない存在だと思うのです。
無理な過密、過密ダイヤの鉄道、開かずの踏切を解消するための立体化や地下化。
行き過ぎた都市化を解消しない限り、環境に優しいはずがありません。
その東京が、地域格差に苦しむ地方を横目に、世界最大の市民マラソンを誇ることこそ、日本の今持っている最大の課題ではないでしょうか。
言うのは簡単だと言われるかもしれませんが、地方の過疎を解消し、都市部の過密を解消し、日本各地が平均的に活性化されれば多くの課題が解決します。
そういった目標が掲げられることなく、生活に余裕のある人たちが東京に集結しマラソンを楽しむ。そういう姿を見た地方の若者たちが成人したら東京に出ようと思うのではないでしょうか。
東京マラソンのニュースや番組を見ていると、石原都知事が自慢げに東京の存在を話している姿とダブってしまうのは私だけでしょうか。
各地で細々と開催されている市民マラソンとまったく違うものを東京マラソンには感じてしまいました。