寄り回り波

三和総合設計

2008年02月26日 12:24

先週の日曜日、富山湾で起こった高波で2人が死亡、200棟以上が被害を受けました。

この高波は富山湾独特の地形によるもので『寄り回り波』と呼ばれる波だそうです。
富山湾は沿岸から急にすり鉢状に深くなり、水深が1000mを超えるのが特徴です。
北西に能登半島がある為、台風や北西の風でも比較的津波の被害は少ないのですが、逆に北東に開けている為に今回はそこへ秋田県沖で発生したうねりが進入し、
すり鉢状に落ち込んだ地形からうねりは衰えることなく押し寄せて、急に浅くなった沿岸の斜面にぶつかり、大きな高波となったようです。

平野部に住む私は、今回の事で初めてこの『寄り回り波』を知りました。
この寄り回り波は十分な調査が進んでおらず、今の段階では予測が難しいとの事・・・
低気圧が去って風もおさまった頃に突然発生する事もあり、今までにも何人かの釣り人が命を奪われているようです。

私達はこの富山湾の独特の地形のおかげで、おいしい海の幸を頂くことができます。
その事に感謝しつつも、予測の技術が少しでも早く進歩する事を願います。