公共建物は誰が知っている?

三和総合設計

2008年03月02日 09:38

最近、仕事でいろいろな公共建物の調査に行っています。
簡単に言うと、建物の劣化具合を目視で観察するのです。
大きな建物から、本当に小さい建物までいろいろあります。

そんな仕事をしながら、ちょっと不合理なことを感じています。
公共建物って誰がわかってるの?ということ。

大きな建物はしっかり何処の所有で何処が管理しているのかは、おおよそ(ここがみそですが)はっきりしています。
しかし、小さな建物、例えば公衆便所のようなもの。
これが、はっきりしていない。しかも何処にあるのかさえ、はっきりしていない。

建てられている場所によって、管理しているところも違うし、しかも県であったり市町村であったり・・・・・。
県が建てて、市町村にあげたもの。
県のものだけど、管理やメンテナンスは市町村任せのもの。
市町村で建てた市町村のもの。
水泳場なんかに私設に建てられたもの。
各市町村もメンテナンスだけはするようにと申し送りでしているけど、担当の人がコロコロ変わるので、その公衆便所が誰のものなのか誰も知らないという状態。
(市町村合併で余計にわからなくなってしまってます。)

自分の財産を誰も知らないなんてこと・・・・・
それも税金で建てられたものなのに・・・・・
メンテナンスはされているので、公共の役目は成しているとはいうものの・・・・
そのうち、メンテナンスの場所も知らず知らず一つ減り、二つ減り、といったようなことになるのでは?とも思います。

たかが、公衆便所と言ってしまえばお終いですが、どんなに小さなものであっても公共のものなんですから、しっかり把握しておいてほしいと思います。

まあ、今回はそれをはっきりさせるための調査でもあると思うのですが、どこにあるかをはっきりさせるだけでかなりの労力を費やさなければならないことに、かなりの怒りが込み上げてきます。
今まで、こんなにずさんだったのかと辟易してしまいます。

税金は他人のお金だから、こんなに無責任になるのでしょうか。。。。
国や地域の公共機関で働いている人、そしてそのトップにいる人、もっと自覚を持って欲しいと思います。
税金とは何か・・・・しっかり考えてほしいですね。