後期高齢者医療制度が問題となっています。
今月末の山口の衆議院補欠選挙でも大きな争点であると言われています。
いつかは誰もが高齢者になる。
これからはだんだん高齢者の割合が増えていく。
そういった中で、高齢者の医療にかかる費用を何とかしなければならないというところから生まれた制度でしょう。
しかし、あまりに安易過ぎますね。
この制度のことをインタビューされた高齢者は「お年よりは死ねということでしょうね」と怒りをあらわにします。
高齢者になると確かに医療費が何かとかかってきます。
でも、年寄りになるとお金が無いのも事実です。
それをちゃんと考えないで、安易な制度を作ると本当に「お年よりは死ね」ということだということになってしまいます。
日本はこれから高齢者社会になっていきます。
しかし、昔のお年寄りと違い元気ですね。
60歳といえばまだまだ若い。70歳でもしゃんとした人がほとんどですね。
しかし、社会が求める人材は、若くてばりばり働けるときだけを出来るだけ安く使おうとしています。
そんな中でお年寄りのパワーを活かすことはまったく出来ません。
そのあたりをちゃんと考えていかないといけないのです。
高齢者問題と若者の派遣社員、非正規雇用の問題は同時に解決し、高齢者がいきいき働け、医療問題などにも良い影響が出るように社会を変革しなければなりません。
道路を何とかしなければならない。じゃ、税金を取ろう。
高齢者の医療費を考えなければならない。じゃ、新たな保険制度をつくろう。
ほとんどが場当たり的なやり方ですね。
今の縦割りの官僚制度では当たり前かもしれませんが、一方で無駄使いを行い、一歩で財源が不足すると言う。
そんなことをいつまで続けるのか。
日本の将来のあり方を総合的に考える必要があります。
お年寄りからお金をとる。
そんなことより、お年寄りが安心して暮らせる社会が必要です。
なぜ、高齢者が病院に通うのか。
今の核家族社会も影響がありますね。
なぜ、核家族社会なのでしょうか。
大手企業が社員の転勤を前提に会社を運営しているからですね。
その結果、老人だけの世帯が増えています。
それをグループホームや医療制度などでカバーしようとしていますが、もともと無理があります。
企業が利益を上げやすい社会構造にし、かかる費用は一般の弱者からいただく。
こんなやり方を変えなければなりません。
今は少し、景気が悪いという判断がされるようになりましたが、景気が良いときでも法人税をアップしようという話はあまり大きな声になりません。
社会を金儲けに都合の良い仕組みに変えているのですから、金が儲かっている人が多少の負担をするのが当たり前でしょう。
今の日本の抱える問題は、いろいろな問題が絡み合っています。
そろそろ社会構造を根本から見直すときではないですか。
まず、日本のビジョンを見つめなおすところから始めないといけませんね。