誰のための道路特定財源
予想どおり、暫定税率が復活しました。
テレビでは、前日までに安いガソリンを入れる人の映像がいやになるほど流されています。
それほど、国民には支持されていないのでしょう。
新聞記事にはいろいろな人がこの暫定税率の復活に対して意見を述べておられます。
ほとんど復活を良しとする意見はありませんね。
政府が無理をしてでも暫定税率の復活を行なった理由は、歳入欠陥をなくすためであると説明しています。
これに対して、福山大学客員教授の田中秀征氏がきっちり説明されていました。
国民に支持されない理由は「歳入欠陥」を是正する前に「歳出欠陥」を徹底的に是正する必要があるということです。
わかりやすい説明ですね。
国民は無駄使いをやめろというのに対して、「歳入欠陥」といかにもそれらしい言葉でごまかすのですが、無駄使い=「歳出欠陥」であると説明すると分かりやすいし、先にそちらをするべきだと表現しやすいですね。
また、龍谷大学の教授の富野暉一郎氏が、次のように述べられています。
ガソリンが高くなることは実際、税金を負担し、道路建設により受益を受けるはずのドライバーには支持されなくなっている。
暫定税率は、「道路を造ることで利益を得る人により支えられている。暫定税率は本来の目的からすでに外れている」ということです。
自民党、公明党の政治は、弱者を切り捨て強いものにしか向いていないものですね。
「弱気を助け、強気をくじく」ではなく、「強気を助け、弱きをくじく」と言うものですね。
何とかこの社会の構図を変えなければなりませんね。
変えるためには、国民の声しかありません。
衆議院の解散は当面無いのかもしれませんが、国民が声を上げることは出来ます。