ヒートポンプ実験キット

三和総合設計

2008年05月08日 07:51

私たちが住まいを建てる。どんな住まいを建てるかで環境に影響がありますね。

地域の木材を使う。山の手入れをしながら、住まいに木材を使い、また、やまに木を植えていく。
こうした循環が、CO2の削減に役に立つし、資源も確保できる。

こういった話をいつもするのですが、環境、省エネを考えると別の大事なこともあります。
いかに省エネの設備機器を使うかと言うことですね。

ハウスメーカーなどは、自分たちの本体のことは横に置いておいて、設備機器で勝負します。
かたや、自然派の造り手たちは、設備機器に頼らない住まいづくりを目指します。
特にそういった住まいづくりをしていると、設備機器の省エネなどには目をつぶりがちになる人も多いと思います。

でも、現実の住まいづくり、生活を考えると設備機器についてのちゃんとした知識は絶対必要になります。
熱けりゃ我慢し、寒さも耐えるというのも一定はアリですが、やはり現実の生活になるとエアコンなどにお世話になることも多いのです。

そういった技術の中で、ヒートポンプ方式というのがありますね。
特に新しい技術と言うわけではないのですが、電気をより効率的に熱に変える方式ですね。
エアコンでは当たり前のように使われている仕組みですが、最近では温水をより効率的につくるために出てきたものにエコキュートというものがあります。

空気を圧縮することにより熱を吸い上げる。
説明されると分かったような気になりますが、やはり分かりにくい。
こんな仕組みが分かりやすく説明できたら、少しは省エネも進むのではといつも思っていました。

前置きが長くなりましたが、実はそんな原理が体験できるキットが出来たようです。

「ヒートポンプ・蓄熱センター」が学校の教材用につくったもので、透明容器にゴム製の手押しポンプを取り付け、ポンプを圧縮すると中の温度が上がることが確認でき、コックを開けると温度が下がることが体験できるもののようです。

いいですね。いくら理屈で説明してもらっても、分かったようなそうでないような。
自分で体験するのが一番ですね。

教材用に全国で30校、合計3000個提供するそうですが、住まい手向けの配布もしてくれないかなと思ったりします。