どこの家より良い住まい

三和総合設計

2008年06月09日 07:16

昨日は、彦根市で開催されている「勝負市」に端材工房で出店してきました。

彦根市は、滋賀県で大津市とほぼ対極的な位置にある町で、私のところから1時間20分ぐらいかかります。
国宝彦根城や「ひこにゃん」などで最近有名になっています。

「勝負市」は彦根の旧来の花しょうぶ通り商店街で毎年6月に開催される手づくり市で、今年で3年連続の出店になります。
毎年、近くの知り合いの方々が励ましに来てくれたりします。大工さん、差し入れありがとうございます。お近くの材木屋さん。お買い上げありがとうございます。

そういった中で、毎年おいでいただくのがお近くで設計させていただいたお施主さん。
いつもいつもお買い上げいただいたり、励ましの言葉をいただいたり、本当にありがとうございます。

そのお施主さんとお話させていただく中ですごくうれしいことがありました。
お施主さんが「私の家は、他の家を建設後もたくさん見せていただくけれど、どの家よりも良い住まいだ」とおっしゃってくれたことです。

どの家よりも良い住まいって何でしょう。
外観がかっこいい住まい。すみやすさがすばらしい住まい。いろいろあるでしょうけれど特に決めてはありません。
私たちがうれしかったのは、コンペやコンクールなどで優秀だと判断されたことではないのです。
私たちがいつも考えていることは、その人にとって一番良い住まい。
そのお施主さんが見せていただいている住まいは、施工を担当していただいた工務店の住まいです。
その工務店は私たちと一緒に、地域の木材を使い、職人の技術を活かしながら住まいづくりをされています。どの住まいも素晴らしい物ばかりで、他の人から見ればひょっとしたらお施主さんの住まいよりも良い住まいはたくさんあったのではないでしょうか。

それでも一番良い住まいと思っていただいたのは、そのお施主さんだけのために、一生懸命考えた住まいだからだと思っています。
オンリーワンの住まい。簡単に言いますがすごく難しいことです。
お施主さんの気持ちと一体となれたときに初めて出来ることです。

表面上の言葉で出てくる内容と、実際の思いと違うこともたくさんあります。
時間をかけていったり来たり。そういった中で始めて伝わってくる内容がたくさんあります。
時間をかけてゆっくり一緒に考えることができる。それが設計事務所の一番良いところだと思っています。

どこの家より良い住まい。
設計事務所にとって一番うれしい言葉を昨日はいただきました。

これからも、同じような評価が、住まい手その人からいただけるよう頑張って行きたいと思います。